ブロックパーティを見た
ある日の夕方19時ぐらい、ブルックリンをぷらぷらしてたら、小さい公園に人が集まってた。何やってんのかなと思ったら公園でハウスのパーティが行われている。運動会とか町内会で使う、白いビニールのテントの下にターンテーブルとサウンドシステムがあって、DJとMCが並んでいる。MCは調子の良さそうな、小柄な青年。「ヨーヨーなんとかかんとかイン・ザハウス」みたいな合いの手を入れるいっぽうで、寡黙っぽい大柄なDJが黙々とレコードをミックスしている。こういう凸凹コンビみたいな取り合わせはどこの国でも変わらないんだな。というか、DJがディープハウスをかけまくってて、しかもはちゃめちゃに上手である。
公園に集っているのは近所っぽい人ばかり。小さいこどもを連れたお母さんが、リズムに合わせて滑り台の遊具をお立ち台にして子どもと一緒に踊ったり、60代と思われるおじいちゃんやおばあちゃんが慣れた様子でリズムを取って踊っている。おしゃれな公園とかじゃなくて、砂場があるようなフツーの公園である。しかもDJが変わってあんまり良くなくなるとみんな露骨に踊らなくなる。
街からお金が出ているのか、それとも有志が自発的にやっているのかわからないけど、こういうことが気軽にできて、しかもダンスミュージックの催しに近所の人たちが来てくれるなんて最高だなと思った。日本なんか、お店で踊るのも禁止されたりするのにな〜。